TwitterのUGCとは?メリットと影響力を検証
最終更新日:2022.10.21
UGCとは、ユーザーの間で盛り上がって話題となるコンテンツや、口コミ、評判のことを指します。作為的な口コミや評判が少ないとして、ユーザーからの信頼を集めている施策の一つです。
記事内では、UGCと言われても具体的にわからない、という人へ向けて、概要やメリット、生み出し方などを紹介しています。
Twitterを使ったマーケティング方法を模索している人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
UGCとは?
UGCは、User Generated Contentsの略称として、デジタルマーケティングの世界で使われている言葉です。
ユーザー間の交流で作り出された試行錯誤を重ねて成立したコンテンツや、商品やサービスの口コミなどを指します。
具体的には、SNS、ブログ、動画投稿サイト、写真共有サイト、プロフィールサイト、Wikiなどが挙げられます。
UGCは、インターネットやデジタルデバイスの発展により、2000年前後から注目され始めました。
素人でもリッチコンテンツが制作できるようになり、情報過多な企業広告への嫌悪感も相まって、ユーザー発信のコンテンツはより充実度を増しています。
国内では、テレビメディアがUGCを取り上げない日はないというくらいに、UGCが注目されています。
UGCを効果的に使うメリット
Twitterを使うデジタルマーケティングにおいて、UGCを効果的に使うことで得られるメリットを3点紹介します。
- ユーザー目線での情報提供
- ユーザーのニーズを取り入れた施策ができる
- キャンペーンの自然拡散
ユーザー目線での情報提供
ユーザー目線の情報を集めることで、信頼を得ることができます。
ユーザーは、基本的に事業者目線の情報よりも、実際に使ったことがあるユーザーの評判を信頼する傾向があります。
ユーザーが多くの商品の中から候補をピックアップする時の有力な参考情報となるだけでなく、実際に商品を手にする前に具体的に検討できます。
UGCは使用感などのレビューの他に、新たな使い方など違う切り口から価値を提供してくれることも。
良い評判が拡散されれば企業側にも大きなメリットがあります。
ユーザーのニーズを取り入れた施策を行える
UGCでは、ユーザーからの不満や要望など、改善に役立つフィードバックを得ることもできます。
ユーザーからの本音で寄せられるフィードバックは、コンテンツの改善には最良の材料です。
得られた要望を着実にキャンペーンやコンテンツに取り入れていけば、改善を重ねる度に良質なコンテンツに仕上がっていくでしょう。
キャンペーンの自然拡散
ユーザー参加型のTwitterキャンペーンは、UGC効果を伴って拡散されやすい傾向があります。
キャンペーン内容は何かを抽選でプレゼントするだけではなく、自社のサービスと絡めたテーマにすることがおすすめです。
そうすることで、自社サービスに対するユーザーの理解を深められるでしょう。
具体的には本記事の後半で紹介している事例をご参考ください。
また、キャンペーンの参加条件は、ハッシュタグの使用を条件にするなど、できるだけ敷居を低くしておくことがポイントです。
気軽に参加でき、かつ面白いキャンペーンとして自然に拡散されていくでしょう。
Twitterの投稿がユーザーへ与える影響
マーケティング会社のアライドアーキテクツ株式会社は、Twitter上の口コミの影響度、口コミが起きる理由を把握するための調査を行いました。
気になる調査項目は以下の2点です。
- UGCがきっかけで来店した経験
- UGCがきっかけで購入した経験
2つの調査結果をもとに、TwitterのUGCを生み出す方法を考察します。
UGCがきっかけで来店した経験は6割超
全体の62.4%がTwitter上の情報などを参考に、何らかの施設や店舗へ来店したことがあるとの回答が得られています。
来店のきっかけとなった投稿は、友人やフォローしている一般の人の投稿が最も多く、次いでインフルエンサー、企業アカウント、ニュースメディアなどの投稿と続きます。
男性 | 女性 | |
1.友人やフォローしている一般の人の投稿 | 56.6% | 58.8% |
2.インフルエンサーや芸能人の投稿 | 47.1% | 51.3% |
3.企業アカウントの投稿 | 52.9% | 43.8% |
4.ニュース・メディアの投稿 | 33.2% | 23.3% |
実際の使用感や感想、詳しいレポートを拠り所にしている人が多い点は、各項目の共通点として挙げられます。
UGCがきっかけで購入した経験は若年層では7割超
調査の結果によると、若い世代ほどTwitterをきっかけとして購買経験率が高くなっています。若年層の購買経験率は以下のとおりです。
- 15~19歳は72.7%
- 20代は71.5%
- 30代も63.7%
10代〜20代ではテレビを見ていない層も多く、もはやテレビCMでは効果的なリーチが望めない状況です。
広告が多く含まれるWEBメディアの記事も信用には遠く、ユーザーの感想や口コミがもっとも信用できる、という流れができつつあります。
若者世代は自力で必要な情報や口コミを探し出して、情報の取捨選択をしているといえるでしょう。。
TwitterのUGCを生み出す方法
TwitterのUGCを生み出すために抑えておきたいポイントは以下の3点です。
- ユーザーとのコミュニケーション
- ハッシュタグで共有感を演出する
- インフルエンサーの起用
UGC生の基本となる土台は、ユーザーとのコミュニケーションです。発信者とユーザーの間の十分なコミュニケーションと信頼関係を元に、さまざまな施策が効果を発揮します。
一人のインフルエンサーを囲んでハッシュタグでコンテンツを共有すると、強力なUGCを作り出し拡散できるようになります。
上手くいくと、一つのトレンドを生み出すことも可能です。
UGCの成功事例
以下、3つの会社が行ったUGCの成功事例を紹介します。
- 明治
- スターバックス
- ミスタードーナツ
明治
同社の看板商品である「きのこの山」と「たけのこの里」の人気論争に終止符を打つ企画を行いました。
両方のアカウントをフォローして指定のハッシュタグをつけて投稿。それぞれのファンのUGCがTwitter上で展開されました。
元々話題になることが多かった論争を公式キャンペーン化しつつ、ユーザーを巻き込んで盛り上げる施策の好例です。
キャンペーンを盛り上げるために、特設LPページを設けてリアルタイムで得票を表示しました。
キャンペーン用のアカウントで行うタイムリーなツイートは、盛り上がりにさらなる拍車をかけ、キャンペーンは大成功を納めています。
スターバックス
スターバックスはカップアートというユーザー参加型のキャンペーンを実施しました。
施策内容は、スタバの白カップに好きなデザインを書いて、#StarbucksBecolorfulCupArt」のハッシュタグをつけて投稿。
選ばれたデザインは、2020年秋にリユーザブルカップのデザインとして採用されるという内容です。
投稿された作品を見ていると自分も投稿したくなる、というユーザー心理を生かしたUGCの好例として、成功を納めています。
ミスタードーナツ
ミスタードーナツは新発売の商品を購入したユーザー向けに、自宅でドーナツを広げた食卓の様子をハッシュタグ付きで紹介してもらうUGC生成キャンペーンを行いました。
投稿された画像をミスタードーナツの広告に使用することを告知し、ユーザーの参加を募ります。
参加方法は公式Twitterのフォローと、指定ハッシュタグを使用して写真を投稿する簡単な方法です。
投稿には、味の感想だけでなく、何と合わせて食べると美味しいか、アレンジ調理の方法など、ユーザー視点の情報が多く寄せられました。
ユーザーの投稿で良いUGCができた好例です。
まとめ
ユーザーが作り出すUGCは、今や公式に発信される情報やCMを凌ぐ勢いで、信頼を獲得しています。
UGCが盛り上がる背景には、情報過多の現代社会において、公式に発信される情報やCMの信用度が低下している事情もあるでしょう。。
Twitterを活用したマーケティングでは、公式の発信をサポートする形で、UGCを上手く使うことが求められています。
ハッシュタグなどを上手く活用して、ユーザーを巻き込んだ効果的な施策を打ち出しましょう。
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